眠り姫はひだまりで


家を出た途端、全速力で走り出す。


あと十分………!!

あと十分で遅刻!!

そう思いながら、とにかく足を動かす。


なんかもうこの状況、お母さんたちが言ってたように週に三回はしてるから、そろそろ慣れてきてしまった。


いや、慣れちゃいけないんだけど!


そんなノリ突っ込みを心のなかで繰り返してると、学校が見えてきた。


いそいで玄関に行き、上履きに履き替える。


階段を駆け上がって、教室が見えてきた。


やったぁ間に合う……………!!




わぁーいっと、幸せ顔で教室の戸に手をかけたとき。


キーンコーン……………

 


チャイムが、鳴った。


 

< 5 / 587 >

この作品をシェア

pagetop