眠り姫はひだまりで
家を出た途端、全速力で走り出す。
あと十分………!!
あと十分で遅刻!!
そう思いながら、とにかく足を動かす。
なんかもうこの状況、お母さんたちが言ってたように週に三回はしてるから、そろそろ慣れてきてしまった。
いや、慣れちゃいけないんだけど!
そんなノリ突っ込みを心のなかで繰り返してると、学校が見えてきた。
いそいで玄関に行き、上履きに履き替える。
階段を駆け上がって、教室が見えてきた。
やったぁ間に合う……………!!
わぁーいっと、幸せ顔で教室の戸に手をかけたとき。
キーンコーン……………
チャイムが、鳴った。