眠り姫はひだまりで


それも、じーっと見るんじゃなくて、私を試すような………

真顔にも近い感じで、綺麗な顔が私を見つめた。


こ、これに負けちゃダメなんだ。

 
負けじと私も、見つめ返す……というか、私じゃ迫力ないけど、睨み返した。



「……………………」



一分。


純くんは、涼しい顔のまま。


一方私は純くんに見つめられて、最初はキッとしていた睨みも、除々にへなへなになっていった。


「………………純くん……………」

 
私、よわっ。


「……………ぷっ。いつまで耐えられるかなーって見てたけど、おもろいな、色葉」


「…………ばかぁーーー!」


「バカでけっこー。で?どっちも嫌、だっけ?そんなに嫌なの?俺のパシリ」


「ぜぜぜ、絶対ヤダ!!」


「ふーん…………」


またも、あの見つめ合いがはじまってしまった。


もう、私の睨みはへにょにょ。

 
 
 
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