眠り姫はひだまりで
よく考えたら、どっちも嫌、が一番危険な選択かもしんない。
下手したら私の平和な(ともいえない)日常も、幸せな安眠もどっちも奪われかねない。
どーしよ。私選択まちがった?
だんだん目が潤んでくる。
あーもう。やだぁ…………
純くんはキレーな顔して威圧かけるし、私は究極の選択だし。
「……………純くん~~……」
耐え切れなくなった私は、涙が出ないよう上を向いて訴えた。
「…………あー…色葉大丈夫?ちょっといじめすぎた?…………え、ちょっ泣いてんの!?」
純くんが、慌てて私をなぐさめよーとする。
「………純くんのイジワル……」
ひっく、としゃっくり声が上がった。
涙目で迫力も何もないけど、とりあえず抗議も含めて睨む。
「……………」
そんな私を見て、純くんの私の頭をなでてた手の動きが、止まった。
……………?
ちょっとは効いた?私の睨み。
……………はないよね。