眠り姫はひだまりで
結局、授業が始まっても色葉が教室に戻ってくることはなかった。
先生もクラスメイトも『サボりか!!』なんて笑ってたけど。
いよいよ、心配になってくる。
「ミオ…どーする?色葉の行ってる場所、ミオしか知らないし…」
授業が終わって、さっきより不安そうな顔をした理紗ちゃんが言う。
「ん〜……」
行こう、かな。
色葉に一度連れてってもらったくらいだけど、多分行き方は覚えてる。
今も水野くんとおやすみ中だったら、お邪魔かもしれないけど。
「んー、行ってみる…保健室に行ったって、先生に言っといてくれる?」
「ん、了解!」
寝こけてるだけだったら、いいんだけどね。