眠り姫はひだまりで
机のあるところを覗いて、色葉がいないか確かめる。
…あれ?いない?
できるだけ物音を立てないように歩いて、色葉の言っていた『机ベッド』らしきものに気づく。
そして、ちら、とその近くを見て、あたしは「あ」と声を出した。
「………色葉」
そこにいたのは、うずくまり少し赤い目を見開いてあたしを見上げる、色葉の姿だった。
*
*色葉side*
「「…………………」」
ミオが、目を見開いて私を見下ろしている。
……えっ、なんで、ミオがここに。
長い沈黙のなか、彼女は眉を寄せたまま口を開いた。