眠り姫はひだまりで


「む、迎えに来てくれたの?」

「そーよ。寝こけてたら起こそうと思って。なにしてたの?」

…そうだったんだ。

ミオ………


私はごめんねと言って、へな、と笑った。

「…ぼーっとしてただけだから。なんか、動く気になれなくって。初サボリだなぁ」

あはは、と笑うと、ミオは静かに腰を下ろした。


「……どーしたの。水野くんは?なんかあったんじゃないの」


じ、と見つめられ、私は笑うのをやめた。

…やっぱ、わかっちゃうよね。



< 530 / 587 >

この作品をシェア

pagetop