眠り姫はひだまりで
しっかりと、伝わるように。
彼にこの気持ちが、伝わるように。
「わっ……私の気持ち、絶対言うから!それまで…」
…わがまま、かもしれない。
けど……!
「ちょっとの間、待っててほしい…!純くんが、まだ昨日の気持ちを私に持っててくれてるんだったら…絶対、私から言うから」
少し、声が震えてしまったかも。
きっと、頼りない顔になってる。
純くんは、ただただ私を見ていた。
「……………」
…ち、沈黙。
「…純くん……?」
やっぱり、無理なお願いだったかな。
確かに昨日のことではあるけど、純くんの気持ちがもし変わっていたら….
彼はおもむろに手を上げると、口元をおおう。
…あ。
この、仕草は。
私が目を見開くと同時に、純くんの顔が赤く染まっていった。