眠り姫はひだまりで


私を守るために、私の知らないところでいろんな、…ほんとにいろんなこと、してくれた。

でも、それで押さえつけた大和の気持ちは、どこへ行ったの?


大和の肩が、小さく震えたのが見えた。

そして、大和も口を開く。


「それは、色葉が大事だからだよ!僕がそうしたいって思ってやってるんだから、それでいいの!色葉は、なにも気にしなくていっ……」

「それじゃダメなのー!!」

そのとき、大和が驚いた顔をして振り返った。

私の足が、床を勢いよく蹴る。

そして、飛び込むのは……


「え、ちょ、いろっ…」


目を見開いて固まる、大和の背中。


「う…わぁあっ」

バターーーン。

ふたりで、廊下に倒れこむ。

大和が仰向けに倒れ、私は彼の上。



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