眠り姫はひだまりで
「…じゅ、んくん…」
「…い、今、それ言うか…?ふつー…」
だ、だって!
タイミングを求められても、私には言うことだけで精一杯というか…!
「あー、もう…すぐ赤くなるのやめたい……」
顔を手で覆った純くんは、はずかしそうに目を閉じた。
私はそんな彼に愛おしさを抱いて、「かっ、可愛いと、思います」と言ってみた。
…あ、失敗だったみたい。
純くんは肩をぴくっとさせて、目を開けた。
「…ちょーし、のるな。色葉のくせに」
突然頬に手を添えられて、心臓が飛び跳ねる。
そして見えたのは、意地悪な笑みを浮かべた彼。
「好きってさぁ…どこが?」
「えっ…えっ」
「ちゃんと言ってよ」
ひいいい…!
も、もう無理!無理!無理です!