眠り姫はひだまりで
「…寝る?一緒に」
私は少しだけ俯いて、小さく頷いた。
すぐに、彼の腕が腰にまわる。
優しい暖かさが、体中に伝わった。
「……好き…待たせて、ごめんね」
ぎこちなく腕を回すと、「いいよ」と笑ってくれた。
「…俺も、好きだよ」
どくん、と心臓がなった時、ちゅ、と軽くキスをされた。
かぁ、と顔が赤く染まる。
「…ずっとここで、眠っててよ」
…ああ、私の王子様。
私は静かに目を閉じて、その心臓の音を聞いた。
少し鼓動速くて、彼に気づかれないように小さく笑う。