眠り姫はひだまりで
ファンは見たよ。
………あ、あれファンクラブなのぉ?
「そ!『純大好きファンクラブ』!校内では結構有名だけどなぁ」
し、知らなかった………!!
純くんにファンクラブとかあったんだ!
「だいたい五十人くらいの女子が、会員になってるよ。うちの学年が一番多いけど、二年三年とか時々いる」
ひょえーー…………ありえない……なんかアイドルみたぁい…………
「でも校内には、他にもファンクラブあるよ?うちの学校生徒のレベルが高いから、校内の目立つイケメンにはだいたいファンクラブがついてる。あ、美少女のファンクラブもあるよ」
う、うちの学校すげーー…………
そーいや、なんかイケメンさんとか美人さんとか、よく見かけるもんね。
なんか世界が違うなぁ…………
「だからさぁ、色葉。さっきは自慢しろなんて言ったけど、やっぱ誰にも言わないで」
「…………どうして?」
言う気はないけど…………
「言ったら、確実に妬み買うよ。ファンクラブだけじゃなく、水野くんにはたくさんの女子が、後ろについてるんだから!」
「い、いじめられる………とか……?」
「それもあるだろーし、悪い噂流されるとか、呼びだしくらってボコされるとか………」
ひいいぃぃいぃ!!
やだぁ!そんなの!!