眠り姫はひだまりで

王子様とのひと時



キーンコーンカーンコーン………


……ひ、昼休みになっちゃった……


一睡もしてない私は、授業なんてまともに聞けるはずがなく…………。

がっくんがっくん首を揺らして、寝こけていたらしい(ミオ談)。


あー、はずかしい。

そして眠い。全然眠気覚めないよぉ。


これは…………


「空き教室で寝ないと、午後の授業ヤバイよねぇ」


ミオが、思ってたことを口に出して言った。


私はおにぎりを食べながら、目をつぶって頷いた。


「………食べながら寝ないでよぉ?で、行くのよね、これから」

もう一度こくん、と頷く。

 
「よーし。水野くんいるかもねぇ?またなんかあったら教えてね?」


眠すぎて死にそうな顔の私とは逆に、すごい笑顔のミオ。

ま、まぶしいです。ミオさん。

その笑顔…………………。


「ミオの言うなんかって、私からしてみれば、全然おもしろくないよーなことでしょぉ?」


半ば寝ながら、おにぎりを頬張る。

 
「まぁ、ね?だって、展開早くて面白いんだもん」

 
「面白くないってのぉ~~………」

 
 

 


 
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