眠り姫はひだまりで


てへ、とおどける私に、ミオはため息をつきながらも、笑ってくれる。


「いやー、でもさすが、うちのクラスの『癒し姫』!朝から笑わせてくれるわー」

 
…………『六組の癒し姫』。

なんか私、それで通ってる。


聞けばいい感じだけど、朝みたいなことでそう呼ばれるんなら………

う〜ん。

あんま嬉しくないよぉ。


「どこが癒しなのさぁ。笑われてるだけじゃん~」


「だから、それが癒しなんだよ!イラついてるときに色葉が天然ボケかましてくれるから、あーもういいやってなっちゃうの」

助かるわ〜、と言うミオ。
 
「…………なんかそれちょっと違くない?」

癒しとはまた別なののような…………。

「いーのいーの」


えぇ~?そーなの?


なんか、納得いかない。


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