眠り姫はひだまりで
「………………………」
………しーん。
……今年小学四年生になる我が弟は、最近少し生意気である。
いや、少しじゃないな。
生意気ってゆーか、失礼だな!!
彼氏とか、もうそんなこといい始めるようになったの!?
てゆーか、絶対アレ私のこと見下してるよねぇ!!
彼氏いないって………………
「だからなんだってゆーの、バカぁーーーーー!!!」
とりあえず、怒りに任せて叫んでみる。
でも、しーん……………
誰もつっこんではくれない。
そりゃ家にはもう私しかいないんだから、声が聞こえるはずないけど。
「……………………」
…………なんか…………
…………虚しー。
「……外でよ………」
一人で寂しく家でお昼、なんて、優馬が言ったとおりになるから嫌だ。
ひとり取り残された私は、ひとまず財布をもって、外に出ることにしたのだった。