眠り姫はひだまりで
店内を見回すと、お客さんがちらほら。
カップル連れとか………
「……………」
はは!別に!?優馬の言葉とか、思い出したりとかしてないし!?
ははは!と心の中で虚しい笑いを響かせながら、私は適当に席についた。
「………………」
まぁ、ね。
カフェに美少女がひとり、席について携帯とかいじってたら、絵になるんだろうけど。
生憎、私じゃひとり寂しくカフェにいる、残念な子にしかなんないよ。
………あーもう。
自分罵倒はそろそろやめよう。
もう一度店内を見ると、かっこいいなぁ……って思う男の人がちらほら………。
街中歩いてた時も思ったけど、意識して見るとけっこうかっこいい人って、いるもんだね。
ミオと出かけたときに、街歩いてたらよくミオが、「あの人かっこよくない!?」って騒いでるけど…………
………でも…………
かっこいいよ。でもね…………
…………やっぱり、ルックスで見ると私の中で、最上級にかっこいいのは…………
純くん、なんだよなぁ。