眠り姫はひだまりで


「あ、あの大和!?」


「そうそう。あの大和。….どの大和か知らないけど」


あはは、と大和は笑った。


「やっと思い出してくれたかぁ」

 
「ごっ………ごめん!私ったらホントバカ………!」


「いーよ。色葉はそーでなきゃな」


大和は笑うけど………


ホント、こんな悩むなんて、最低!

 
目の前の彼は、佐伯大和っていう、私の中二、中三の時のクラスメイト。

あんまり、男子と普通にしゃべれるほうじゃなかった私の、数少ない男友達なんだ。

  
確か、どっか頭のいい学校に行ったって聞いた。


なんか………しゃべりかたとか、優しそうな雰囲気とかは変わってないけど………

 
「なんか………かっこよくなった?」


「そ?ありがと。なんか面と向かって言われると照れるなぁ」


もとから整った顔立ちしてるなぁとは、思ってたけど………


 
なんか、すごいかっこよくなってる!


服装とかいまどきなカンジ。

でも、あんま派手じゃなくて、大和に似合ってる。



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