シンデレラストーリー

「ずいぶんと沈んでいるようですなー」

「わー!」

いつのまにか瞑想に入っていた俺の横には、

いつのまにか男の人が立っていて、

いつのまにか話しかけられていた。

「どなたですか?」

俺は思わず聞いた。

その男の人がとんでもなく派手な格好をしていたから。
花柄でカラフルなパジャマみたいな服を着た
50代か60代くらいの男の人が俺に話しかけている。
見るからに怪しい。

「私かね、わたしは…その、オジサンだ。」

「は?」

思わず言ってしまった。
いや、それはわかるけど…



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