シンデレラストーリー

「私をダンサーにしたいって
勝手に思っているのはかまいません!
でも、変に私の過去に触れるのはやめてください!
それに、あなたは私の姿が見えるのに、
私には見えない怖さがあなたにわかる?

私はダンサーになれません!
だから、ほっといて!」


そういうと、りかこは食べかけのご飯をすべて生ゴミ箱に入れ、
走って部屋に戻ってしまった。


「なんだよ…あいつ…」


幽霊の独り言だけが、部屋に響いた。


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