俺様彼氏の説明書
どうしても困ったときは




私はため息を付きながら、いつも通り掃除道具の入ったロッカーを開けていた



その後ろを通って斗真くんはさっさと教室から出て行く



もう今しかない



声かけてみよう



そう思って雑巾を握り締めたまま斗真くんに続いて廊下に出た



そして斗真くんの背中を捉えた時



その向こうから歩いて来る満面の笑みをたたえた美少女が目に入る



そこだけがキラキラしていて眩しく見えるのは気のせいじゃない



彼女も斗真くんに恋しているんだ



斗真くんはあんな魅力的な笑顔を、どんな気持ちで見ているんだろう



今どんな顔をしてるの?





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