俺様彼氏の説明書




そんなこと言われても…



「斗真くんが怒ってるから…話し掛けづらくて…」


「当たり前だろ」



そう言って私を抱き締めていた腕の力を緩めた斗真くんと対峙する



高い机に座らされたせいで、目線はほぼ同じ高さ



目の前の近すぎる斗真くんの顔を見て、胸はドキドキ騒ぎだす



サラサラした髪



涼しげな目元



全部が懐かしくて愛しい



「全然言うこと聞かない奴には、お仕置きが必要だからな」


「お仕置きって…」



深雪ちゃんといい、私犬みたいじゃん



まあそんな感じだけど



それだったら私だって言わせてもらいますよ!



「そ、それにしたって斗真くんもこんな密室に、美桜ちゃんと2人で入ることないでしょ!?」






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