俺様彼氏の説明書



「別に謝る必要はないから、わかってくれたらそれでいい」



そう言って斗真くんは私の頭を満足そうに静かに撫でる



なんか最近、ワンコに接してる飼い主みたいになってない?



「おまえのそういうとこ好きじゃないっていったけど…」



ドキッ


そうだよ…


結構ショックだったその言葉



「あれは嘘だから」


「え?」



私は目の前の斗真くんをキョトンとしながら見つめる


え…嘘?



「お人好しで、どうしようもないけど…むしろ嫌いじゃない」



斗真くん…





「それがおまえの良いところだろう?」




斗真くん


斗真くん



私は斗真くんに手を延ばして、首にしがみつくように抱きついていた






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