俺様彼氏の説明書
「おまえ、この期に及んで嫌なの…?」
「いや…そうじゃなくて…」
なんというか…
今日は…
斗真くんがイライラした様子で掴んでいた私の手を引っ張って机から私を引きずり下ろすと、書庫のドアに向かって歩き出す
「とにかく家までこい」
「あの…」
「ダメだ、今日は逃がさない」
「いや…あの…!」
私が斗真くんに掴まれている手を抵抗の意味で引っ張ると、斗真くん扉の手前で振り向いた
その顔はイラつきマックスで
こわい…
でも言わなきゃ…
「今日は無理なの…」
「は?なんで?」
「実は…」
私はやる気満々の斗真くんを申し訳なく思いながら口を開いた
「生理中なの…ボソッ…」