俺様彼氏の説明書
自分の家なのに斗真くんが居るだけでまるで違う部屋みたいに見える
いつも使っているマグカップも斗真くんが持っていると高級そう
私は隣に座る整った斗真くんの顔をただボーッと見つめていた
すると斗真くんは手にしていたマグカップを机に置いて、端に座っていた私との距離を詰めてくる
「ちょっと!?」
「何?」
「ちちちち近い!」
「は?近づいたんだから当たり前だろ?」
やばい…
心臓が持たないよ…
3ヶ月も経ってるのに全然馴れない!!
私は咄嗟に足下に落ちていた漫画雑誌を取り上げると、斗真くんの目の前に差し出した
「これ面白いよ!」
「……あっそ」
斗真くんは私が差し出した雑誌を興味なさそうに見つめながら、また不機嫌な顔になった