俺様彼氏の説明書
斗真くんが出て行ってやっと周りを見る余裕が出てきた
とにかくシンプルな部屋
無駄な物が何もない…
目立つ物は、机とソファーと大きな備え付けの本棚
その中には私が読んでもわかりそうもないような色々な本が、ビッシリと詰まっていた
帰りに読みやすい本を選んで貰って、借りて返ろうかな
そんなことを思いながらも、意識はさっきから違う方向に向いている
そう
それは窓際の大きなベット…
私はその一点を見てからすぐに俯く
なんかリアル過ぎて恥ずかしい…
今からここで斗真くんに…
そこまで考えて顔が真っ赤になるのを感じる
「いやだ!!あたし何考えてるの!!」
誰もいない部屋でひとりでワタワタしている私は、どこからどう見てもかなり怪しいだろう
『ワンッ!!』
ほえ?