俺様彼氏の説明書



「このコ、何て名前?」



やっと笑うのが落ち着いた斗真くんの近くに行って、訪ねてみる



「ん?サバオ」


「え?」



何そのサザ○さんに出てきそうな名前は



そんな私の視線に気づいたのか、斗真くんは再び口を開く



「俺が付けたんじゃないから、妹が付けた名前」


「え!妹いるんだ?何歳?」


「まだ小学生、うるさいのなんのって」



そう言いながらも全然嫌な顔をしていない



なんだかんだ言っても可愛いんだろうな



知らない斗真くんを知っていく喜びに、つい顔がほころぶ



「サバオ、かわいいねぇ〜 ってか男の子じゃん!」



私に似てるって、そんなぁ〜



私が苦い顔をすると、サバオはすぐに反応してキュンっと小さな声で鳴いた



でも可愛いから許す〜






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