俺様彼氏の説明書



「この雑誌…男性誌?」


「うん、割りと面白いよ」


私がニッコリ笑って差し出すと、斗真くんの眉間に益々シワがよる



「そうじゃなくて、何でこんなの持ってるの?」



え…ああ…



それは浬世也がこの間遊びに来た時に忘れていって…



そこまで思い出して口をつぐむ


私もそこまでバカじゃない



「えっと、自分で買った」


「………」



うわ…こわ…


イケメン悪魔がいる



「おまえ、家にあいつ入れてるの?」



しかもバレてるし…



でも入れるに決まってるじゃん



どう転んだって弟なんだし



なんだかんだとうちのお母さんも浬世也のことは気に入ってるんだから



「たまに遊びにくるだけだよ、それでも前よりは…」


「入れるな」



は?




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