俺様彼氏の説明書




私のその言葉を聞いて、斗真くんは青筋を立てて頬がピクリと引きつった



「まあ…そんなこともあるよね!」


「は?」


「ドンマイ、私!」


それを聞いて、斗真くんはとうとう怒り出してしまった



「おまえなぁ!そんなことって…最中に蹴る奴がどこの世界にいるんだよ!」


「ちょっ!声大きいな!!」



私は斗真くんの口を慌てて塞ごうとしたけど、あっさりと払いのけられる



ああ…


こりゃダメだ…



そうとうご機嫌ナナメの斗真くんに、私は出来るだけ小声で謝罪を口にした



「ごめんって…だって痛かったんだもん」



そう…


蹴りを入れたのには勿論ワケがある


つまり…


まあアレです


わかるでしょ?


痛くて痛くて


咄嗟に出たのは足だったってこと



「あんなに痛いなんて聞いてないよ~…ボソッ…」






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