俺様彼氏の説明書



あれから何度も挑戦して最終的には上手くいったけれど



甘い空気とはおよそ程遠い雰囲気になってしまったのは言うまでもない




「まあこれから俺じゃないとダメな体にしてやるよ」



え?



今、涼しい顔でとんでもないこと言いませんでした?



この爽やかな朝の空気に似つかわしくないこと言いませんでした?



私はその言葉を聞いて顔が熱くなるのを感じる





バシ━━━━━━━━━━━━━━━━ンッッッ!!!



「ギャッ!!」



熱が上がっていく背中を、誰かに思いっきり叩かれる



この叩き方って…



振り向くと、そこには予想通り深雪ちゃん




その顔はニヤニヤしている




< 162 / 166 >

この作品をシェア

pagetop