俺様彼氏の説明書
「菜々おはよぉ〜」
教室に入ると先に来ていた優ちゃんに声を掛けられる
「おはよぉ…」
優ちゃんは元気のない私を不思議な顔をして覗きこんでいる
「あれ?なんかあった?」
「う、うん…」
だって何かおかしいんだもん
いつもなら、私が浬世也と並んで歩くのも嫌がるのに
今日はあれから何一つ言ってこなかった
しかも学校まで斗真くんと並んで歩いてたのはあの美少女
私と浬世也はその後を付いて行くみたいに歩いた
そこまで考えて斗真くんの方に視線を送る
いつも通りのクールな立ち振舞い
別段、おかしいところはないけれど…
なんかモヤモヤするなぁ…
これって斗真くんが優ちゃんのことを好きだって勘違いしてた時、以来かも