俺様彼氏の説明書



もう既に本鈴も鳴って授業は始まっている



それにも関わらず教室に戻れずにいた私に、深雪ちゃんは何気なく付き合ってくれてるのかもしれない



案外いいとこあるのよね



「今の時点だとほぼ同じだね」


「え?」


何が?って顔をして深雪ちゃんを見てたんだと思う



深雪ちゃんは私の顔を見て話を続ける



「綾瀬美桜と菜々ちゃんの立場」


え?


そうなの?



「だって、あんたもあのこもキスまでしかしてないでしょ?」



そりゃそうだけど…



「私、付き合ってるんだけど…」


「そんなのあの女に関係あると思う?」


「でもそれは斗真くんの気持ちの問題じゃあ…」


「あんたもホントにバカねぇ〜」


私はその言葉にムッとする




< 53 / 166 >

この作品をシェア

pagetop