俺様彼氏の説明書
もう既に本鈴も鳴って授業は始まっている
それにも関わらず教室に戻れずにいた私に、深雪ちゃんは何気なく付き合ってくれてるのかもしれない
案外いいとこあるのよね
「今の時点だとほぼ同じだね」
「え?」
何が?って顔をして深雪ちゃんを見てたんだと思う
深雪ちゃんは私の顔を見て話を続ける
「綾瀬美桜と菜々ちゃんの立場」
え?
そうなの?
「だって、あんたもあのこもキスまでしかしてないでしょ?」
そりゃそうだけど…
「私、付き合ってるんだけど…」
「そんなのあの女に関係あると思う?」
「でもそれは斗真くんの気持ちの問題じゃあ…」
「あんたもホントにバカねぇ〜」
私はその言葉にムッとする