俺様彼氏の説明書



私は少し心を落ち着けてから教室に帰って行く



途中から入るのは嫌だけど、外は寒いし仕方がない



ガラッ━━━‥‥…



とりあえず後ろの扉から入るという小さな抵抗をして、先生に謝りながら席に着く



斗真くんの視線が突き刺さるのを感じるけど、今はそちらを振り向かずに窓の外を見た



綾瀬美桜ちゃん


これからどんな風に近づいてくるんだろう


私、大丈夫かな?


太刀打ちできるのかな?



そもそも斗真くんって私のことどれぐらい好きなんだろう…



たまたま毛色の違うダックスフンドが周りをうろついていたのが珍しくてって落ちじゃないよね?





< 55 / 166 >

この作品をシェア

pagetop