俺様彼氏の説明書
次の日の朝
私は目の前の光景を見て自分の愚かさにやっと気づく
斗真くんの隣にピッタリとくっついて寄り添いながら登校する美少女
朝の静かな空気に似つかわしくないほど、2人が並ぶと華やいで見えた
私と斗真くんの家はほぼ反対方向になるので、一緒に登校することはまずない
帰りも、余程遅くならない限りは斗真くんの負担になるので送ってもらうことはない
昨日のように途中で一緒になるぐらいだ
もしかしたら いやきっと美桜ちゃんは斗真くんと同じ方向なんだろう
やられた!
こんな接点があるとは!
斗真くんは不機嫌そうに前を向いて歩いているけれど、結果一緒に登校している
私は二人を見つけて声を掛けようかどうしようか迷いながら、また昨日のように後ろから付いて行くのだった