俺様彼氏の説明書



ちょちょちょ!



意味わかんないんだけど!



私は何度か自分の目を擦りながら2人に目をやる



愛しそうに相手の頭を撫でながらキスをしている斗真くん



相手の顔はよく見えない



でもすごく細身でフワフワとした茶髪の少しウェーブがかったセミロングの髪が印象的だ



それだけ見ているとまるで映画のワンシーンの様にも見える





けど最悪だ…



こんなところ、これ以上いられない



私はそんな2人に声を掛けることが出来ずに



震える体を引きずりながらヨロヨロと図書室から飛び出していた




浬世也…


いやいやダメだ


こういう時にいつも私は浬世也に頼ってしまう


ああ…


でも誰か…


誰か助けて…



「あんた何してんの?」



ビク━━━━━‥‥ッッ!!!




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