俺様彼氏の説明書



グイッ━━━……‥



え?


突然、斗真くんが私の手を引っ張って歩き出す



「斗真くん?」



人気のない教室から離れた廊下の影に連れていかれて壁に押し付けられた



その壁の冷やっとした感触に気を取られた瞬間、斗真くんの顔が近づいてきていた



「え!?斗真く…━━っ!」



訳のわからないまま斗真くんの甘いキスを受け止める



「━━……んっ…」



突然のキスに体中の熱が上がって今にも崩れ落ちそうになる



必死で斗真くんにしがみ付いていると、唇がゆっくりと離れた



「やっとその気になった?」



へ?



無言で斗真くんの顔を凝視していたせいで、何かを勘違いしてしまったようだ





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