俺様彼氏の説明書



「…っちが…!」


「悪いけど放課後まで待ってくれないと、こんな朝からはさすがにまずいだろ…」


「違うって!」


「え…ああそっか?そう言えば、月のもんがきてたんだっけ?」



月のもんって…


それ昨日の優ちゃんの話しのこと!?



それも違うんですけど!?



「とにかく人が来るから…」


そう言ってしがみ付いていた手をほどこうとしたけど、その前に抱き締められる



「誰に見られてもいいし」


「斗真くん!?」


「俺のだってわかれば誰も手出ししないだろ?」



斗真くん…



私はその言葉を聞いて抵抗するのをやめる



不安に思うことないよね?



お願いだから心変わりしたりしないでね



私だけを見てて



離れたりしないでね



そう願いながら瞳を閉じる



そして再び斗真くんの唇を受け入れた





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