俺様彼氏の説明書
価値観の違い





「ムチムチプリンだろ!」



朝の爽やかな陽射しを浴びながら自信満々に語る浬世也



それを冷ややかな目で見ている私と優ちゃん



「ちょっ!二人とも何その目は!?結構これ定説だぞ!?」



私たち3人は登校途中で合流して、学校までの道を『MP』について語りながら歩いていた



「浬世也…あんた今のセリフで今回の出番終わりだからね?」


「はー!?」


「MPと言えばマジックポイントでしょ!HPがヒットポイントなんだからさー!」


「いやムチムチプリンだぞ?菜々子とはなんら関係のない言葉だけどな」


「髪の毛むしるぞクソガキ」



浬世也が自分の頭を押さえながら泣いている



バカな弟を持ってしまったよまったく



「ちょいとお二人さん」



そう言われて、浬世也と私は真剣な表情の優ちゃんの方を振り向く



「今回、まったく出番のなかった私に答えを言わせて下さい!
そしてこれが私の最後の出演です」


「優ちゃん、誰に向かって言ってるの!?」


「うるさいよ!聞け!」



うお!優ちゃんこわい!


ある意味、深雪ちゃんより最強!





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