俺様彼氏の説明書
「やくやくやく…!?」
「あー!もううざい!私行ってくるわ!」
深雪ちゃんはイライラした口調で踵を返すと、図書室に向かって歩き出す
「深雪ちゃん!ちょっと待ってー!」
私はそんな深雪ちゃんの後ろから再び抱きついた
ブブブブッ━━━━━━━━━━━‥‥‥……
ビクッ!!
その時、私のスカートのポケットが振動した
あ…
携帯電話…
「…鳴ってるわよ?」
深雪ちゃんも気づいたらしく、私に抱きつかれたままスカートの方を見ている
出なくてもなんとなくわかるよ…
たぶん斗真くんだ…
「出なさいよ、見間違いかもしれないでしょ?」
私はその言葉に頭をブンブンと振っていた