あんなやつ大嫌い
そして2日が経ち試合の日を迎えたが、三鐘学園はあっさりと負けてしまった。

対戦校は優勝候補No.1だった。

3年のレギュラーメンバーで戦ったとしても負けていたと思う。

それくらい力の差は歴然だった。

でもなんだか妙に吹っ切れた感じもあり、この試合を経て二年生はこれからの自信を着けたようにも見えた。

「あぁ、これで引退かぁ…」

「うん…
でも練習試合の申し込みが殺到してるらしいわよ?」

試合の帰り、悠里はそう言いながら笑った。

「そっか…
じゃあまだまだ引退出来ないね♪」

それはなんだか嬉しくて、二人は顔を見合わせて笑った。

体育館に戻り試合の余韻に浸っていたとき、扉が開いて紫音が顔を出した。

「紫音♪」

「お疲れ。
残念だったね…」

「うん…
でも楽しかったから♪」

小鳥の言葉に、紫音は優しく微笑んだ。
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