あんなやつ大嫌い
皆と別れて、小鳥は紫音の車に乗り込んだ。

璃里も誘ったのだが、何故か璃里は歩いて帰ると言い張って着いて来なかった。

「小鳥、良い仲間を持ったね。」

「うん。
また練習試合がありそうなの♪
それが終わったら引退かな。」

「そっか。
良かったね。」

紫音は優しく言った。

「…何か話でもあるの?」

「えっ?」

「留学の事聞いたときと同じ感じだから。」

「あぁ、そっか…
うん、皆に話があって。
でも、その前に小鳥には話しておきたくて。」

紫音は困ったような、照れたような笑みを浮かべていた。

「俺、結婚する事にした。」

「結婚!?」
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