あんなやつ大嫌い
「…今日は璃里がいるから良いだろ?」

「ひーくんは帰らないの?」

美魅と大将の間に立った璃里も不思議そうに首をかしげた。

「帰るけど…」

そう言うと、大将は恨めしそうに小鳥を見つめた。

「なによ?」

「こいつも一緒じゃなきゃだめか?」

「私の方が先に居たっつーの!」

「あぁ?」

小鳥は大将を見下ろし、大将は小鳥を睨み上げている。

「「見つめ合ってる?」」

美魅と璃里が声を揃え、小鳥と大将は二人を見つめた。

「「違う!」」

夜の校庭に二人の叫び声が響いた。
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