あんなやつ大嫌い
「…以上が追加項目です。
なにか質問ありますか?」

「はいっ!」

ホワイトボードには新しいルールや備品の管理についての新しい決まりが書かれている。

「はい、姉宮さん。」

「委員会が多すぎます!」

「…うん、今それ言っちゃう?」

「言うよ!
刈谷(かりや)が上手く仕切ってくれたら良いのに、いつも委員会開くんだもん!」

「だから姉宮さんが委員長やれば良かったんだよ…」

委員長を決めるとき、大多数が小鳥を推薦していた。

それを小鳥が猛反発して、なし崩しで刈谷が委員長にされてしまったのだ。

「私は嫌っ!」

小鳥がふいっと顔を背けて座ると、刈谷が大きなため息をつき周りから笑いが起こった。

「とりあえず、本番の月末までは我慢してくれよ…」

「ぶーぶー!!」

刈谷の情けない声に小鳥が膨れると、より笑い声が大きくなった。
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