あんなやつ大嫌い
「姉宮さん、どうしたの!?」

不意討ちに合ったように目を丸めた駿が言うと、言葉にならない小鳥が震える手で黒板を指差した。

「あぁ、これ?
姉宮さん寝てたから♪」

駿の悪気のない笑顔に肩を落とした小鳥は、改めて大将を振り返った。

大将は小鳥の叫び声にも気づかないくらい爆睡していた。

「ちょっと!?」

小鳥は大将の席に向かうと、思い切り肩を揺すった。

「ちょっと、起きて!」

思い切り揺すっているのに、大将は起きる気配がない。

「ヒロ、起きなさいよ!!」

「…うぅん…」

ようやく目を覚ました大将は、大きなあくびをしながら背伸びをした。

「ヒロ、あれ見て!」

「何だよ…」

寝ぼけ眼で大将は黒板を見た。

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