あんなやつ大嫌い
「はー!?
なんだあれ!!」

「だから寝てる場合じゃないんだって!!」

二人はクラスメイトの動揺など気にもせずに黒板に夢中だった。

「小鳥、何で黙って見てたんだよ!」

「…私も寝てたから。
ヒロだって寝てたんだからお互い様でしょ?」

「だけど…
何でよりにもよって体育祭なんだよ!?」

「委員なんかになったら楽しめないじゃんね?」

「そうだよ!!
委員なんか最悪だろ!?」

「だよね!?」

二人は意気投合しながら、体育祭委員について文句を言っている。

「「やっぱり仲良し?」」

そして美魅と璃里の声にハッとして、二人は離れた。
< 24 / 203 >

この作品をシェア

pagetop