あんなやつ大嫌い
「そうだよね…」

「私、姉様が大好きだけど…
大将も応援したくなるときあるんだよね…」

「分かる!
私も姉様にきゅんと来るときあるし♪」

「二人で喧嘩してるときも楽しかったけど…
二人が仲良しだったら、絶対楽しいよね?」

姉様派と大将派が一緒になって話している。

新学期始まって以来の光景に、小鳥と大将は呆然としていた。

「じゃあ今年のクラス目標は『大将と姉様の仲直り大作戦』でどうよ?」

学級委員が意気揚々と言うと、クラスメイトから賛成と声が上がった。

「ちょっ、待って…」

こうなると完全に小鳥と大将そっちのけで盛り上がり始める。

終いには実は二人はお似合いだなんて話にまで発展していく。

「お前らなぁ…」

大将が怒りに震えている。

「「勝手に盛り上がるな!!」」

とうとう二人の怒りが爆発した。
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