あんなやつ大嫌い
「璃里、部活行こ!」

小鳥は不機嫌そうに鞄を掴み、睨むように璃里を見つめた。

「美魅、行くぞ!」

大将は不機嫌そうに鞄を掴み、睨むように美魅を見つめた。

美魅と璃里は互いにため息を付きながら鞄を持って立ち上がった。

「「正直、面倒くさい…」」

「何か言った?」

美魅と璃里の呟きに小鳥が反応したが、美魅と璃里は軽く首を振るだけだった。

「じゃあね小鳥ちゃん、またあとで。」

「またあとで、じゃあねひーくん。」

すれ違い様に声をかけてから、美魅と璃里は教室を出ていき、追いかけるように小鳥と大将も教室を出ていった。

「…相変わらず分からないわね、瀬川姉妹…」

残されたクラスメイトは呆然と扉を見つめていた。
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