あんなやつ大嫌い
「…小山先生の所に行ってみる?」

「先生詳しそうだしね…」

クラスメイト達は決意したように、駿の元へ向かった。

バレー部の顧問でもある駿は、5時までは職員室にいてそれから体育館へ向かう。

「失礼します。
小山先生、ご相談が…」

神妙な表情で職員室に現れた生徒に、駿は驚きながらも優しく微笑んだ。

「どうしました?
進路の事ですか?」

「いえ、あの、まぁ…」

生徒達の戸惑うような表情に、駿は優しく微笑んだ。

「じゃあ場所を変えましょうか?
進路指導室に行きましょう。」

駿は立ち上がると、進路指導室の鍵を持って全員で職員室を出た。
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