あんなやつ大嫌い
そしてリビングに料理が揃い、6人での少し遅めの夕食になった。

小鳩が作ったオムレツやサラダの他に、お土産を使ったコロッケやコーンスープ、サーモンのマリネと鮭のホイル焼きなどが豪華に並んでいる。

にも関わらず、大将と駿は味わう間もなく食べているし、美魅と璃里は甲斐甲斐しく小鳩に料理をよそい、変わりに食べさせてもらったりと甘えている。

鮭を捌いて料理した小鳥としては気に入らないが、小鳩の前で文句を言ったら何を言われるか分からないので、黙って食べることにした。

「で、何しに来たの?」

小鳩が料理を取り分けながら何気なく言った。

「「そうだ!!」」

小鳥と大将は思い出したように叫んで、駿を睨み付けた。

「駿ちゃん、何か余計な事話したでしょ!?」

「駿兄、今日どこに居た!?」

「えっ?
余計な話…?
今日は教育委員会に行ってたけど…
何!?」

駿が戸惑いながら言うと、小鳥と大将は不機嫌そうに駿を睨んだ。
< 48 / 203 >

この作品をシェア

pagetop