あんなやつ大嫌い
6月
6月はじわじわと暑さがひどくなり、梅雨のジメジメが肌に当たって気持ちが悪い。
夏服に変わり、肌の露出が増えてくると、何故だか女子も男子も気が大きくなるらしい。
「好きです!
付き合ってください!」
まだ初々しさが残る可愛良い女子生徒だった。
多分一年生。
忘れ物を取りに教室に戻る途中だった小鳥は、大将の告白現場に遭遇して慌てて空き教室に隠れた。
「あぁ…
ごめん。」
聞こえてきたのは素っ気ない大将の声と、逃げるように走り去る足音。
そしてため息と足音。
大将は小鳥が隠れている空き教室の方へと歩いてくる。
小鳥はさっきの断り方に対する文句を言いそうになる自分の口を押さえた。
「…バレてるっつーの。」
「うひゃぁ!」
背後からの不意打ちに驚いて、小鳥はぺたりと座り込んだ。
「ビビりすぎだろ!?」
大将は可笑しそうに笑った。
夏服に変わり、肌の露出が増えてくると、何故だか女子も男子も気が大きくなるらしい。
「好きです!
付き合ってください!」
まだ初々しさが残る可愛良い女子生徒だった。
多分一年生。
忘れ物を取りに教室に戻る途中だった小鳥は、大将の告白現場に遭遇して慌てて空き教室に隠れた。
「あぁ…
ごめん。」
聞こえてきたのは素っ気ない大将の声と、逃げるように走り去る足音。
そしてため息と足音。
大将は小鳥が隠れている空き教室の方へと歩いてくる。
小鳥はさっきの断り方に対する文句を言いそうになる自分の口を押さえた。
「…バレてるっつーの。」
「うひゃぁ!」
背後からの不意打ちに驚いて、小鳥はぺたりと座り込んだ。
「ビビりすぎだろ!?」
大将は可笑しそうに笑った。