あんなやつ大嫌い
「「大丈夫なら良かった。」」

「ありがとう。」

小鳥は起き上がると、大きく背伸びをした。

「さっきまで大勢見舞いに来てたよ。」

「そうなの!?」

「でも遅くなるし、小鳥起きそうもなかったから帰ってもらったよ。」

「なんか悪いことしちゃった…」

駿の言葉に、小鳥は申し訳なさそうかなうつむいた。

「でも夏休み、部活見に来るだろうし。」

「夏休みでも、部活見に来るだろうし。」

「その時、お礼言えば良いんじゃない。」

「良いんじゃない、その時お礼言えば。」

「「だから、帰ろう?」」

美魅と璃里はお腹を空かせた子犬のような目で小鳥を見つめた。

「そうだね、帰ろっか♪」

小鳥は笑顔で言うと、ベットから降りて制服を整えた。
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