あんなやつ大嫌い
夏休み
「小鳥ー?
遅刻するわよー!?」
夏休みが始まって、ようやく最初の一週間が過ぎた。
終業式日の貧血騒動がかなり尾を引いているようで、しばらくは両親も美魅と璃里も駿も、あの女王様な小鳩でさえ小鳥を気遣っていた。
元気なのに外出出来ない日々が続いたおかげと言っては何だが、小鳥は夏休みの課題をほぼ終えてしまっていた。
あとは自主学習の範囲内だから、気持ち的に余裕が出来ていた。
「もう少し早く起こしてよね!!」
バタバタと階段を駆け降りながら小鳥が叫ぶと、母は呆れたようなため息をついた。
「ずっと起こしてたでしょ?」
「分かんなかたったよ!?
あぁ、遅刻する…
行ってきます!!」
「待ちなさい!
朝御飯は!?」
「いい、本当に遅刻する!!」
小鳥がバタバタと玄関に向かうと、母がおにぎりとバナナと牛乳を持って追いかけてきた。
「練習前に食べるのよ!?
だいたい、ちゃんと朝御飯食べないから倒れるのよ?
あの日だって寝坊したから朝食抜きだったし…」
遅刻するわよー!?」
夏休みが始まって、ようやく最初の一週間が過ぎた。
終業式日の貧血騒動がかなり尾を引いているようで、しばらくは両親も美魅と璃里も駿も、あの女王様な小鳩でさえ小鳥を気遣っていた。
元気なのに外出出来ない日々が続いたおかげと言っては何だが、小鳥は夏休みの課題をほぼ終えてしまっていた。
あとは自主学習の範囲内だから、気持ち的に余裕が出来ていた。
「もう少し早く起こしてよね!!」
バタバタと階段を駆け降りながら小鳥が叫ぶと、母は呆れたようなため息をついた。
「ずっと起こしてたでしょ?」
「分かんなかたったよ!?
あぁ、遅刻する…
行ってきます!!」
「待ちなさい!
朝御飯は!?」
「いい、本当に遅刻する!!」
小鳥がバタバタと玄関に向かうと、母がおにぎりとバナナと牛乳を持って追いかけてきた。
「練習前に食べるのよ!?
だいたい、ちゃんと朝御飯食べないから倒れるのよ?
あの日だって寝坊したから朝食抜きだったし…」